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2014年10月2日木曜日

キャンプツーリング用の自転車 SURLY Long Haul Trucker、ORTLIEB サドルバッグ改造


今まで何度かロードバイクで長期の自転車旅行に行ってきましたが、毎日の宿泊がビジネスホテルや民宿になるため、宿泊費がかさむのが難点でした。宿泊費が1泊5千円としても10泊の旅行で5万円になります。食費や帰りの電車代も含めると何だかんだと10万円コースになってしまいます。そこで宿泊費を気にせず旅ができるようにするため、キャンプツーリングの定番 SURLY Long Haul Trucker を購入しました。今回は完成車ではなくて、フレームとパーツを選んで作ってもらいました。

パーツは丈夫で輪行がしやすいことを判断基準にして選定。また、ロードバイクと乗り換えて違和感が少ない様に、サドルはロードバイクと同じもの、ドロップハンドルの寸法もロードバイクとほぼ同じものにしました。ホイールはショップの人のオススメ構成で手組みしてもらいました。リアキャリアは TUBUS logo evo、リアパニアバッグは ORTLIEB Back Roller Classic(青)です。まだ購入していませんが、一眼レフカメラや財布・携帯などを入れるためのフロントバッグも付ける予定です。また、長年使ってきた携帯ポンプ・サイクルコンピュータ・ベルも新調しました。携帯ポンプはねじ込み式延長ホースが付属していて空気を入れ易くなって、サイコンは操作性が向上し、時刻・速度・走行距離の3つを同時表示できて便利になりました。




納車後、輪行の練習をしてみました。ロードバイク輪行の手順と基本的に変わりませんが、泥除けとキャリアを外す工程が増えます。まず最初は、バッグ・ボトル・ライト等を外します。


カンチブレーキを解放します。写真の中指部分の円筒形状の部品を外します。


外したところです。少し力とコツが要ります。ブレーキを解放するとホイールを外す事ができます。


前後ギアを外側(アウター×トップ)にして、ホイールを外します。ホイールを外すと泥除けを外すことができます。泥除けは4mmの六角レンチで外せます。フロント泥除けは1ヶ所だけボルト&ナットでとめられているので8mmスパナも必要になります。リアキャリアは購入時は T25 のトルクスネジのボルトが付属していますが、すぐにM5ボルトに交換したので、泥除けと同じく4mmの六角レンチだけで外すことができます。


Long Haul Trucker はホイールを外した後のチェーンを引っ掛ける突起があります。あまりカッチリとはひっかかりませんが、一応、フレームの傷・汚れ防止になるようです。


後輪を外したら、エンド金具を付けます。ハブスキュアーは後輪から外したものを使います。この自転車はMTB用のフレーム規格でエンド幅がロードバイクのものに比べて5mm長いので写真左側のような丸いスペーサーが必要になります。MTBにも対応したエンド金具を購入したときに付属しています。


このような感じで使います。


取り付けたところです。


これ以降はロードバイク輪行と手順は同じです。エンド金具とサドルが下になるように自転車を立てて、エンド金具の向きを調整します。


輪行袋の表示にあわせてフレームを配置します。


ホイールを重ねて3ヶ所を紐で縛ります。


袋を閉じる直前の状態です。泥除けは持ち運ぶのが邪魔なのでホイールの上側に重ねてずれないように別の紐で縛っておきます。この写真の撮影時点では紐は用意していませんが、後日、登山用品店で細引きを購入し、50cm長さを2本用意しました。また、リアキャリアや泥除けを外したときにボルト等の細かい部品がいくつか出てきます。輪行中にボルト類を紛失しないように封ができる袋を用意しておくと安心だと思います。


小物なども紛失しないようにして、輪行袋に入れたところです。重量以外は特に問題なく持ち運びできそうです。リアキャリアとパニアバッグは写真のように連結したまま持ち運ぶと、ばらけずにまとまって便利ですが、リアキャリアに突起部分があるので何らかの対策をした方が良さそうです。




後日、ESGE の二本脚のセンタースタンドを追加しました。写真手前側に二本脚が重なる様にして畳まれます。スタンド自体は丈夫なのですが、荷物満載時にスタンドを使うとフレームに負荷がかかり過ぎて、フレームが変形することもあるそうです。そのため、使用する機会は、荷物が少ないときか荷物を降ろした後だけになりそうです。このスタンドは後輪を浮かせることができるので、出先でのメンテナンス作業がし易そうです。



話は少し変わりますが、最近、日帰りツーリング時はオルトリーブのサドルバッグマイクロを愛用しています。この小型のサドルバッグに日帰りツーリング用セット【CO2ボンベ&インフレーター、タイヤレバー、パンク修理パッチ、交換チューブ1本、使い捨てゴム手袋、携帯工具セット】を入れています。ロードバイクに乗っている間は問題無かったのですが、今回購入した自転車は交換チューブがとても太くて上記セットを入れることができませんでした。

そこで、サドルバッグマイクロを改造することにしました。オルトリーブの防水バッグは何ヶ所かボルトとナットが使われていますが、このナットが大きな袋ナットでバッグの内側に飛び出て邪魔になっています。そこで、これを超低頭ネジに交換することで、バッグの収納力を向上させるという改造です。インターネットで調べると、改造方法が詳しく紹介されています。私はサドルバッグマイクロ以外にもサドルバッグLサイズも持っているので、今回まとめて改造することにしました。


交換する新しいボルトとナットは、M4×10mm 超低頭小ネジ(サドルバッグマイクロはM4×8mm)、4mm用ワッシャー、M4用の袋ナットです。バッグの内側に超低頭小ネジ、外側にワッシャーと袋ナットを付けることでバッグ内側の出っ張りがほとんどなくなります。ネジ類は錆びにくいようにステンレスのものを使うと良いと思います。

標準で使われている問題のボルトとナットを外すには T15 トルクスレンチと12mmスパナが必要になります。写真左側の2つです。また、新しく交換する部品を取り付けるのに必要な工具は写真の左側3つ、+ドライバー(2)、ニッパー、ゆるみ防止剤です。ドライバーはバッグ内部の狭い空間で使うため出来るだけ背が低いものを用意します。ニッパーは袋ナットを抑えるために使います。7mmスパナで良いのですが、場所によってはスパナを挿入する隙間がとても狭いのでニッパを使う方が作業し易いです。ゆるみ防止剤はボルトとナットの接合部に塗ります。時間が経つと樹脂状に固化するのでネジがゆるみにくくなります。また、少しだけ防水効果向上も期待できます。




ボルトとナットを交換したサドルバッグの写真です。サドルバッグマイクロの写真左側の1ヶ所のナットだけは、自転車に取り付けるアダプターと干渉するので袋ナットでなくて普通のナットを用いています。今回の改造によって、バッグ内側の出っ張りが無くなってスペースも広くなったので、新しく購入した自転車でも、日帰りツーリングセットを全部収納することができるようになりました。